受講のきっかけは？
私はこれまで「森林セラピスト」として4年間活動してきましたが、ひとり手探りで活動をしている状態が続いていました。徐々にさまざまな種類の仕事の依頼が増えてきていましたが、次の段階を考えるためには一旦きちんと整理して、今後自分がどういう方向を目指していくのか考える必要がありました。また、年齢的に子どもを産んでも持続可能な働き方を考えたいという気持ちもありました。そんな時に知ったこの講座は、森林 × 女性 × 起業・事業拡張という切り口が自分にピッタリだと感じ、参考になるかもしれないと思い受講しました。
講座の中で面白かった / 学びになったことは？
一番印象的な学びは、講師の嶋田さんが教えてくださった「ABC理論」です。自分がこれまでやってきたことが整理され、今自分がどの段階にいるのか、次にどういう段階を目指せばいいのかが分かるようになり、手探りで見通しが立たない状態から少し抜け出したような感覚がありました。
これまで受けた他の起業塾では、例えば物販やカフェ経営、WEB関連の事業などを目指す方が集まっていて、講座の内容としても森林を使った事業をするには当てはまらないことがあり、自分にはどうもピンと来ない…ということが多くありました。
この講座では、自分の決めた地域・森林をフィールドとして、その地域でどう信頼される関係を作って、自分のやりたいことをどう事業として発展させていくかということを、講師の皆さんの豊富な経験や事例・理論を踏まえて非常にわかりやすく説明していただけて、「なるほど！」と思うことが多くありました。
「地域の誰に信頼されるといい」とか、私が「天然生活に載るような暮らしをしたい」という話をしたら「雑誌に載っている人に連絡して会いに行ってみるといい」とか、自分では思い付かないような具体的なアドバイスもいただけて、目から鱗でした。森林資源を活用した起業に的が絞られていたので、他の方の発表から刺激を受けて気づくことも多かったです。
オンライン開催でしたし、全員初対面の方で、緊張しやすいところがある自分には不安もありました。ですが、事務局・講師の皆さんがフラットで親しみやすい雰囲気作りの工夫をしてくださったのがありがたかったです。年齢を超えてニックネームで呼び合ったり、森林つながり同士で自分の思いをお話しするのはなかなかない機会だったので、とても面白かったです。
受講後はどんな気持ちの変化がありましたか？
「自分と向き合う→地域と向き合う→事業と向き合う」の3段階の構成で、課題に取り組む・発表する・フィードバックをもらう、そしてまた自分で考え、時に悶える(笑)……という3ヶ月を過ごすことで、徐々に自分のやってきたこと・やりたいことや気持ちが整理されていき、自信にもつながっていきました。
森林セラピストとして活動する中で、どうしてこういった活動をしているのか聞かれることが多かったのですが、私は世間体を気にしているのか、自分のバックグラウンドを話すことに対してのためらいが大きく、オープンにするのは非常に覚悟のいることでした。この講座でも一番はじめの「自分と向き合う」段階では抵抗があり、うまく話せませんでしたが、皆さんが活動への思いや背景を話されるこのコミュニティーで過ごした3ヶ月の間に、徐々に徐々に気持ちが整理されたことで、少しずつ話してみようという気持ちになりました。
受講後に起こしたアクションは？
これまで人に伝えてこなかった自分の活動のバックグラウンドをSNSで発信しました。
自分が力を入れたいフィールドがはっきりして、目指す方向が見えてきたので、そちらに集中していけるように、勤務している会社に相談をして、働き方の見直しをしています。
自分のやりたいことを、9回のワークシートをベースにまとめて、仲間づくりをしていこうと思っています。
どんな人にこの講座をおすすめしたいですか？
このスクールには、講師・参加者ともに地域・森林に対する熱くも温かい思いを持った人が集まっていました。とても良い刺激をもらえます。地域の中でひとり手探りになって、自信が持てないでいる方にぜひおすすめしたいです。
やりたいことがあるけど、でも自分と向き合うなんて不安だし、起業なんてハードルが高いと思っている方も、ぜひ飛び込んでみてくださいー！
PROFILE
及川 結 Yui Oikawa森林セラピスト